シリーズ「日本が危ない」⑥

日本の食が危ない

コープニュース編集主幹

田中 陽子

日本の食を取り巻く現状

現在、日本の食料自給率は38%(カロリーベース)で主要先進国の中でも最下位となっている。それでもスーパーマーケットに行けば食料品はところ狭しと並び、日々の生活でその自給率の低さを実感できないのではないだろうか。(図①参照)

農林水産省の資料では、主要農作物であるコメの自給率は98%、小麦は13%、大豆は22%となっている。皮肉なことに国内自給できるコメの消費量はこの50年で半減する一方で、小麦の消費量はほぼ横ばいで推移している。(図②参照)

コメは日本人にとって農作物の中でも特別な意味を持つ。神に捧げる神聖な食物として、毎年天皇自らが行われる収穫に感謝する新嘗祭や伊勢神宮の神嘗祭のコメは古代から御料地で栽培されてきた。

2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的にも注目されたコメを中心とした日本の食文化は食卓から消えつつあるのではないか。

図①主要先進国の自給率 図②品目別自給率