みたまの国、日本

村里 晃男

戦後日本が歩んだ道

まず初めに、「みたまの国、日本」という題から読者の皆様が受ける印象を考えてみますと、宗教と思われはしないかという危惧を持ちます。我々「一般財団法人あたらしい道」では、何故このようなことを申し上げるのか、そこの処からお話を進めたいと思います。


当財団は、平成三十年四月に設立致しました。当財団設立の目的は、日本人本来の道徳規範を社会に普及させることです。漠然としていて分かりづらいと思いますが、日本人が古来より大事に守り続けてきた日本的精神をもう一度、現代の日本人に思い出してもらい、心豊かで誠実な世の中を取り戻そうということです。


戦後、私たち日本人は、連合国占領政策によって日本の軍国主義を徹底的に否定する教育を受けるに至りました。それだけに留まらず、古き日本の伝統や家族意識、親子の筋目、師弟愛、主従の筋目、社会観、国家観、歴史観など枚挙に暇のない位に日本人の思想そのものを書き変えられました。私たち日本人は、生きていくために一切をかなぐり捨てて、それに従わざるを得なかったのです。食べ物を手に入れるため、子供に乳を与えるため、最も大事な民族の誇りまでも捨ててしまったのです。

GHQは、日本人の価値観を変える近道として共産主義者を復活させ、教育とメディアに送り込みました。日教組であり、NHKであり、朝日新聞などのマスメディアです。(朝日新聞は、太平洋戦争開戦を扇動した新聞でした)これらの刷り込みによって、私たち日本人は、自分の国の国旗を否定する民族になり、国歌を歌わない民族にさせられたのです。個人主義がはびこり、自分さえ良ければいいという価値観が植え込まれました。欧米の豊かさに追いつけ、追い越せとばかりに、経済力を高めること、豊かさを追い求めることに思いきり舵を切ったのでした。


その結果、高度経済成長を成し遂げ、世界第2位の経済大国(現在は第3位)にまで駆け上ることが出来ました。しかし、その代償として、私たち日本人は、先祖伝来の日本的精神を何処かに置き忘れて来てしまいました。自分より人さんを大切にする思いやりの精神、親をいたわる精神、先祖を敬う精神、国を思う精神、その様なもの一切を持たない民族にさせられてしまった。それが、現実の姿(子殺し、親殺しなど)ではないでしょうか。落ちる処まで落ちた日本的精神を何とかもう一度元の日本人に戻したいというのが我々の願いです。

今回の隔月誌のタイトル〝本来の日本に還る「みたまの国、日本」〟の〝本来の日本に還る〟の意味はご理解いただけたと思います。