シリーズ「日本が危ない」④

コロナウイルス騒動の渦中から

芹沢 和彦

新型コロナウイルスによる世界の混乱は、当分終わりそうもない。世界最高の医療レベルと最強の人材、そして莫大な予算を持つCDC(米国疾病対策センター)を擁するアメリカが、感染者数711万人、死者数20万人(令和2年10月1日現在)と他国と比べ、ダントツの1位であることが示すように、実に厄介なウイルスを相手にしているからである。

そこで、困難な新型コロナウイルスの対策は「感染症の歴史」から学べ、ということで、過去の歴史上猛威をふるった疾病について、大きな関心が寄せられた。その主なものは、ヨーロッパの人口の1/3の7500万人~1億人が死亡したペストと、A型インフルエンザウイルスにより日本国内で全人口の4割の2300万人が感染し、死者38万人も出したスペイン風邪の2例であった。これらについては、テレビや書籍で繰り返し取り上げられたので、ここでは重複を避けて日本国内に絞って感染症に触れたいと思う。