世界をまとめる中心は最も尊い国柄の日本

柳田 節

明治時代の日本は外国の学者の眼に
世界に類を見ない素晴らしい国と映っていた。

外国の学者の先見性

それまでの鎖国をやめて明治維新を迎えた明治の頃の話です。

日本でも西欧先進国の考え方を取入れようと、舶来式が本格化した時代でした。

そういう時代に、日本は素晴らしい国と見ていた外国の学者がいました。将来、世界の中でも最も中心的な役割を果す国は、日本しかないと、予測していたのです。

この、「世界をまとめる中心は最も尊い国柄の日本」でなければならないという内容を、どこかで聞いたことがないでしょうか。これはアインシュタインの言葉としてよく引用されています。しかし、おそらくそうではなく、元々、ドイツの法学者シュタイン博士が言った言葉だったのです。アインシュタインが言ったとされる資料の出所が不明です。そのことについてはあとで触れます。

ローレンツ・フォン・シュタイン

ローレンツ・フォン・シュタイン
フランス初期社会主義・共産主義思想、並びにプロレタリアート概念をドイツにおいて、初めて学術的にまとまった形で紹介したドイツの法学者・思想家。